たしかに、販売予定物件に注目して、早い段階から情報収集をしていき、優先的にいいプランを選ぶことには、大きなメリットがあります。
最近では、五反田、田町、上野、川崎などでも、そのような物件が多く販売されています。
その一方で、既に建設工事が完了しているマンションを探して、その中から選ぶことにもメリットがあります。
ですから、どちらの方法が、自分にとって利点をもたらすのかということを考えなければなりません。
では、既存のマンションを見て購入することの利点とは、どのようなものでしょうか。
まず、眺望や、施設などを自分の目で見て確かめられるという利点があります。
この点では、モデルルームでは役不足でしょう。
やはり、マンション選びの際には、眺望にこだわりたいという方には、自分の目で目撃してはじめて、納得することができるでしょう。
さらに、既に建設が完了していれば、使い勝手を実際に確かめることができます。
この点に関しても、やはり販売予定物件の、図面上での説明では、なかなか体感で感じることができませんので、実際に住んでみてはじめて気づき、使いにくいと思うこともあることでしょう。
さらに、当然ですが、自分が購入を考えているスペース以外の共有部分もすべて完成しています。
ですから、そのような物件の住人として、共有スペースや、施設、さらにはセキュリティ、管理体制などにも注意を向けることができます。
この点でも、やはり模型などでは、実際の使い心地というのを感じ取ることが難しいでしょう。
その他にもメリットと思える事柄があります。
たとえば、既存のマンションでは、購入した順に引っ越して、その物件に住み始めています。
それで、自分が下見に行くときには、既にとなり近所や、上下に人が住んでいることも考えられます。
それとなく、近隣の住人がどんな人なのか、それを探ることができます。
さらに、話しやすそうな人がいるなら、そのような人に近づいて、実際にその物件に住んでみて、住みやすいかどうかを確認することもできるでしょう。
そして、時間があまりない、忙しい方には、販売予定物件でじわじわと攻めていくよりも、既に建設済みの物件の方が、契約上の点でもスムーズに行なうことができるかもしれません。
ですから、これらを総合して考えますと、既に建設が完了している物件に住む場合には、ギャップや勘違い、期待外れということを最小限にとどめることができます。
これは、モデルルームを見て、イメージしていたら、実際に住んでみると、その物件とモデルルームの間にはギャップが大きかったということを避けることができるという意味です。